夢のおわりに 「こころが寂しくなった時、なにかを必要としている時、愛を確かめたくなった時。 遊園地という夢のあふれる場所は、静寂に包まれ、 女たちを、導いたのです。 もしかしたら、私たちは、みんな 『幸せになる資格』 を 持っていなかったり、見失ったり、落としてきてしまったのかもしれません。 もし神様がいるのなら、その人が ちょっと強引に 再発行してくれたのかもしれません。 だって、そうじゃないと不公平だもん。 もし、そうだとしたら。 神様。私に 『幸せになる資格』 を与えてくれて ありがとう。 皆。私に 色んな事を教えてくれて そして、こんな私を好きになってくれて、ありがとう。 そして、瞳子。私に 愛を与えてくれて、ありがとう。 私の 愛を受け取ってくれて、ありがとう。 これからも、沢山 不安になること、涙を流すこと 沢山、あるでしょう。 だけど、大丈夫。 人はみんな 『幸せになる資格』 を持っているはずだから。 私は、そう信じて生きていきます。 私たちのお話は 皆が幸せになれたから 一度 こうして終幕ですが だけど 知っていてください。 私たちは生きていること 私たちは語られない場所でも 歩んでいくことを。 忘れてもいいけど 忘れられても 生きていくから。 最後に。 大好きな瞳子。いっしょに、いて、ください。 私の 『幸せになる資格』 って、瞳子のような 気がする。 今は 失うことなど 考えられないから。 だから、ずっと、そばにいてください。 そばにいて。」 神泉 柚 The End |